【双子なんです】一卵性の双子を妊娠中、起きた出来事、思ったこと・・・の思い出しメモ。

双子の子供たち、とっても元気に過ごしてます!

 

マタニティライフ

メディアの影響か、マタニティライフって、キラキラした有意義なゆっくりした時間を過ごすものだと思ってました。

子供が生まれたら、いろいろできないこともあるし、赤ちゃんがお腹にいるからこそできることもあります。この時期にやらなきゃいけないこと、やっておきたいこと、たくさんありますよね。

でも、つわりで体調が良くなかったり、情緒不安定だったり、安静や入院などで、やりたくてもでもできないこと、たくさんありますよね。私もその中の1人でした。食べると吐くの繰り返しで、お腹は大きくなっていくのに、体重は今までで一番軽くなりました。ダイエットしてもこんな軽くなったことないのに(涙

 

多胎妊娠って

2回目の検診で多胎であることがわかりました。そもそも赤ちゃんが双子とは全く考えていなかったので、先生の第一声の内容がよくわかりませんでした。何かがふたつ見えるのでタタイです、タタイ??どういうことか説明を求めると、要は双子です、とのことでした。

初めての感情でした。びっくり?うれしい?どうしよう? その後、先生から事細かに説明がありました。先生の説明の中に『異常妊娠』の言葉。双子なら2倍嬉しいんじゃないの?!聞いたことのない言葉に、たぶん半分パニック状態だったと思います。

つい昨日まですごく嬉しかった妊娠が、一気に不安で怖いものだと感じました。

 

一絨毛膜二羊膜(一卵性双生児)

双子と言っても一卵性、二卵性よくききますよね。何が違うかというと、一卵性は1戸建てに同居していて、二卵性は戸建てのお隣さん同士。

一卵性のなかでも、お部屋が分かれているタイプと、同じお部屋に住んでいるタイプがあり、うちの子供たちは、お部屋が分かれているタイプの、一絨毛膜二羊膜でした。お部屋が分かれていない一絨毛膜一羊膜の場合は、2人のへその緒が絡んでしまう恐れがあり、赤ちゃん母体共に管理するのがとても大変だそうです。最悪の場合、妊娠継続できないこともあると聞きました。

そのため、お部屋が分かれているかどうかを確認するまでは、もう何も手につきませんでした。そのため、妊婦検診はかなりこまめに行く必要がありました。

 

管理入院

お腹にいる早い段階から体重差が出てきてしまい、双胎間輸血症候群の疑いありで、21週目で早々に絶対安静。1週間の自宅安静の後、「明日か、明後日から入院しましょう」

あ。私と双子は、そういう状態だったんだ。

先生にたくさん質問があったはずなのに、「明後日からでお願いします」それだけ言うのが精一杯でした。

入院が始まり、双胎間輸血症候群の判定にはぎりぎり当てはまらず胎児治療とはなりませんでしたが、そのあとも切迫早産などで、33週で生まれるまで入院は続きました。

トータルで3ヶ月も入院することになるなんておもっていなかったので、それは大変でした。

妊娠中が順調でも、週数がいつになったら管理入院しましょうという場合もあるので、双子ちゃんを妊娠している方は念頭に入れておいた方がいいかもしれないですね。

またお仕事をされている方は、事前に引継ぎなどを少しずつされたほうが良いかと思います。大変でした・・・。

 

入院中の病院

入院中は、基本的には絶対安静なのでベッドとトイレの往復のみ。ベッドで座っているのもお腹に負担がかかるので、横になっていることがメイン。

シャワーは2~3日に1度の先生のOKが出た日のみ。体を拭く温かいタオルや水のいらないシャンプーなどもあるのでシャワーを浴びれない日はそれで対応できます。また、看護師さんに言えば、横になった状態で頭だけ洗ってもらえることもできました。

3日に一度くらいのペースでお腹の赤ちゃんの状態を確認します。赤ちゃんの成長状態、それぞれの体重の計算(エコーで体や手足の長さを図り、現在の体重を予測でだしていました)、羊水の量、貧血状態、向き、等を確認していました。同室の方はお腹の張り止めの点滴をずっとされていたので、私よりもっと大変だったと思います。

先生たちの回診もあり、双子の二人ともがお腹の中で1000gを超えたと考えられた時には、先生たちみんなが喜んでくださいまいました。1000gを超えるというのが、一つのチェックポイントだったそうです。

わずか1キロなのに、これは私にとってとても大きな励みになりました。

 

入院中の心境

入院最初の1週間は夜になると自然と涙が溢れてくる状態が続きました。赤ちゃんが無事生まれてこれるか不安で、帰りたいとおもってしまうダメな自分がイヤで、外で楽しそうにしている(?)旦那や祖父母が羨ましくて。

2週間くらい経つころからでしょうか、同じく入院してる周りの皆さんに目が向くようになりました。お隣さんはなんと双子ちゃん、お向かいさんは切迫早産、斜め前の方は妊娠糖尿病、お隣のお隣は羊水過少、さらにそのお向かいさんは妊娠前期の破水。

みんなそれぞれ事情があるんだ、私だけじゃないんだ。

それでも、1ヶ月もするとメンバーも半分以上は変わり、帝王切開で出産の方などは1週間ほどで退院されていくので、お友達になる時間もありませんでした。

そのなかでも同じく長期で入院してる方と少しずつ仲良くなり、ようやく不安や心細さを共有できる、ちょっとした嬉しさや心強さがありました。

この場をおかりして、あの頃の皆さん、本当にありがとうございました☆

秋の満月の夜に、看護師さんに許可をもらって、ちょっとだけ窓際でお月見をしたのを覚えています。同室の旦那さんがお団子を買ってきてくださり、お菓子やお茶でわいわい。でも満月だからでしょうか、みんなそれぞれお腹が張ってきてしまい、早々におひらきになりましたが。

不安との葛藤の中、その心境を共有できる同志に出会えた気がしました。

 

入院中

看護師さん、助産師さんにはほんとうに支えになってもらいました。入院中の身の回りのことをなんでも相談できました。

ほぼ一日中ベットの上で過ごしているので、ベットのシーツ交換の日以外にも汚してしまうこともあります。私はお茶をこぼして交換してもらった次の日に、お味噌汁をこぼしてまた交換してもらいました。。本当に申し訳なく思いました。

またある夜、不安でこっそり泣いていたのを気付かれて。

いつもは「ほら、安静があなたの仕事でしょ!」と厳しい声掛けの助産師さんなのに。ふとした瞬間に訪れる不安を話すと、そのときは優しく

「出産は、ほかの病気と違って終わりがあるんです。赤ちゃんが生まれてくるまでなんです。私たちも無事に赤ちゃんが生まれてこれるように全力を尽くすします。赤ちゃんもママと会える日をまってるんだから、ママももう少しだけ、ね。」

頑張れとか、我慢して、とかの言葉は何もなく。

ただただ、いつか来るその日を待つことをしようと、そう思いまいした。

 

出産日は突然に 

その日は突然でした。予定していた帝王切開予定日より1か月以上も早く。

いつか来るその日を、もう少し待つつもりでした。

 

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それでは今回はこんなところでおわります。

次回に続きます・・。